中古住宅の水回りリフォームにかかる費用と部分別のポイントとは
2023/05/08
コラム

水回りの老朽化は、築15年ほどすると出てくるとされています。そのため、中古住宅では、水回りにカビや汚れが発生してしまっていたり、老朽化が進んでいたりなんていうことも珍しくありません。

中古住宅の場合はすでに築年数が経過しているので、すぐにリフォームしなければならないケースもあるでしょう。しかし、リフォームするとなると気になるのは費用です。

今回は、中古住宅の水回りリフォームを検討している方のために、中古住宅の水回りリフォームにかかる費用やリフォームを行う際の部分ごとのポイントを解説していきます。

中古住宅の水回りリフォームにかかる費用

水回りというと、主にキッチン・浴室・洗面所・トイレが含まれます。この全てをまとめてリフォームする場合と、個別にリフォームする場合では、リフォームにかかる費用が変わってくるので、ここではそれぞれの費用を見ていきましょう。

いずれ全てをリフォームしなければならないことを考えると、セットでリフォームしたほうが総合的にかかる費用は抑えられます。しかし、一度にまとまった出費になるのが厳しい場合は、特に気になる部分だけをリフォームするということも可能です。

部分別のリフォーム費用相場

水回りのどこか1部分だけをリフォームするという場合、どこをリフォームするのかで費用が異なります

  • キッチン

キッチンは、システムキッチンへの交換の場合は50万円から150万円、キッチンを移動させる場合は20万円から250万円ほどです。キッチンの設備や家の構造によって費用は大きく左右します。キッチンの壁や床の張り替え程度であれば、10万円から30万円程度で行えるでしょう。

  • 浴室

システムバス(ユニットバス)の交換は60万円から120万円ほどかかります。浴室を拡張する場合などは、100万円以上かかるでしょう。

  • 洗面

洗面台を交換するだけなら10万円から50万円、洗面所全体を移動する工事を行う場合などは20万円から50万円ほどはかかると考えておいたほうが良いです。

  • トイレ

和式トイレを洋式トイレに交換する場合は15万円から60万円、洋式を洋式に交換する場合は4万円から20万円が相場です。しかし、これは交換する便座のタイプや種類によって異なります。普通便座であれば安いですが、ウォシュレット機能付きの温水洗浄便座になると費用は高くなります。

部分別のリフォームが向いている人

部分別のリフォームは、下記のような人に向いています。

  • まとまったリフォーム費用を用意できない
  • 水回り全てが気になっているわけではない
  • 設備にこだわって選びたい

水回りの老朽化の目安は築15年ですが、使用頻度によって異なるため、必ず15年でリフォームしなければならないわけではありません。工事をしなくても不便がない場合は、気になるところだけ工事をする形でも良いでしょう。

また、後ほどセットプランについて解説しますが、セットプランは費用が安い分、設備の自由度が低い可能性があります。自分の利用したい設備を取り入れられない可能性があるので、購入したい設備が決まっている人は、部分別リフォームがおすすめです。

セットのリフォーム費用相場

水回りはまとめてリフォームする人も多いので、キッチン・浴室・洗面台・トイレの中から3点、もしくは4点全てをまとめて工事できるプランを用意している業者もあります。

中古住宅の水回りリフォームの場合、3点セットで大体80万円から180万円、4点セットで大体90万円から190万円と考えておくと良いです。

どのような設備に取り替えるのか、工事前の状態はどうなっているのかなど、リフォームの細かな内容によって総額は変わりますが、大体200万円あれば工事ができます。

セットのリフォームが向いている人

セットプランのリフォームは、下記のような人に向いています。

  • できるだけ安い費用でリフォームしたい
  • 設備へのこだわりがない
  • 機種を自分で選ぶのは面倒

料金が比較的安く設定されているセットプランでは、選べる設備などが限られていることが多いため、設備や機種、オプション機能などにあまり興味がない人にはおすすめです。また、予算に余裕がなくて少しでも安く抑えたいという人にも向いています。

自分は全てをまとめてリフォームする場合と、個別にリフォームする場合のどちらが向いているのか、しっかりと検討してみてください。

水回りリフォームの費用を少しでも抑えたいという方は、「水回りリフォームにかかる費用は?費用を抑える方法や注意点も解説」の記事を参考にしてみてください。

水回りリフォームを行う際の部分別のポイント

水回りリフォームの費用について解説しましたが、実際にリフォームを行っていく際にはどのようなポイントに気をつけるべきなのでしょうか。ここでは、キッチン、浴室、洗面、トイレのそれぞれの部分別のポイントを紹介していきます。

キッチン

キッチンは、古いものを新しくするだけでなく、キッチンの形を変更したりIHクッキングヒーターに変更したりなど、ライフスタイルの変化に合わせてさまざまなリフォームをすることが可能です。その他にも、食洗機の取り付けや収納の拡大など、個人の要望に合わせてリフォームできます。

キッチンの設備は商品の種類やグレードに幅があるため、よく考えて選ばないと予算を超えてしまいがちです。まずは、どのようなキッチンにしたいのかをしっかりと考えて、リフォームの方針を決めましょう。

浴室

浴室のリフォームは、システムバス(ユニットバス)の交換が多いです。あらかじめまとめられている部品を組み立てれば完成するので、短期間で工事が済みます。

また、お風呂のリフォームでは、バリアフリー化や床面の張り替え、壁面の張り替えなどもあります。他にも、オプションでミストシャワーや浴室乾燥機、テレビなどをつける人も少なくありません。

しかし、人によってはオプション機能や高い設備がついていても無駄になってしまう可能性があります。どのような機能があればより便利に浴室を使えるのかを考えて選びましょう。

洗面

洗面台は、洗面台の交換だけを行うリフォームと、場所を移動させて設置するリフォームでは、費用も工期も異なってきます。場所を移動させる場合は水道や配管の工事が必要になってくるため、費用が高くなりがちです。元の配管の位置や移動場所との兼ね合いなどによって費用が大きく異なるため、正確な費用を把握するためには、業者への見積もりを依頼したほうが良いでしょう。

トイレ

トイレのリフォームには、便座の交換、床や壁の張り替え、バリアフリー化などがあります。便座の交換だけであれば費用も抑えられますし、簡単に行えます。しかし、トイレは床や壁も汚れやすい部分なので、まとめてリフォームするケースが多いです。汚れにくい壁や床にすれば、トイレをより衛生的に使えます。

便器の交換では、どのような機能があれば便利なのかよく調べて選びましょう。トイレには、自動洗浄機能、掃除機能、節水機能、泡で流れるタイプ、ウォシュレットなどさまざまな機能があります。特に最新の便器は、掃除の手間を省けるように作られているので、トイレ掃除が苦手な人におすすめです。

中古住宅の水回りリフォームの依頼をする業者選びのポイント

中古住宅の水回りリフォームはさまざまな業者が行っているので、どこを選べば良いのか分からないという人も多いでしょう。ここでは、業者選びで失敗しないために、ポイントを解説していきます。

要望や意見を聞いてくれるかをチェックする

リフォームを行うにあたって、専門知識がないと分からないことは、どうしても業者任せになってしまいがちです。そのため、依頼をする際に「どのようなリフォームをしたいのか」を伝えて、適切なプランや設備をアドバイスしてくれるところを選ぶようにしましょう。

しかし、業者の中には、業者にとって都合の良い工事内容や設備だけをおすすめしてくるところもあります。しっかりと自分の意見を聞いた上でアドバイスをしてくれているかを判断し、業者や担当者が信頼できるかを確認するようにしてください。

予算内でどこまで対応してもらえるのか確認する

中古住宅のリフォームを行う際には、事前に予算を決めておきましょう。予算が決まっていないと、業者からすすめられるままに決めてしまったり、高い設備ばかりを選んでしまったりして、費用が高額になる可能性があります。

あらかじめ予算を決めてリフォーム業者に伝えれば、予算に合った工事内容を提案してもらうことも可能です。

また、予算を抑えるために補助金や助成金を活用するのもおすすめです。これらは各地域で使える制度が異なるので、依頼前に調べておきましょう。

過去の実績や施工事例も調べておく

リフォームを行ってくれる業者を選ぶ際は、これまでにどのようなリフォームを手掛けてきたのかという実績を確認するようにしてください。施工事例や実績を確認すれば、その業者がどんなリフォームを得意としているのかが分かります

自分の理想としているリフォームを手掛けているところであれば、イメージ通りのリフォームをしてもらえる可能性が高いです。業者のホームページなどから過去の実績を確認してみましょう。

保証・アフターサービスにも注目する

リフォームをする際は、事前にしっかりと打ち合わせして行いますし、業者も丁寧に工事をしてくれます。しかし、完成後にトラブルが発生してしまう可能性もゼロではありません。万が一リフォーム後に不具合などがあった場合、すぐに対応してもらえない業者では困ります。完成後の保証やアフターサービスに関しても、必ず確認しておくようにしてください。

見積もりは複数業者に依頼する

業者への見積もりは、一社だけでなく複数社に依頼をするようにしてください。一社だけに依頼をすると、費用を提示されても相場より高いのか低いのかが分かりにくいですし、もっと安く施工してくれる業者があるかもしれません。

また、業者によりセットプランの内容が異なるので、内容を比較する必要もあります。内訳を確認して、不明点が無く分かりやすい業者だと安心して依頼ができるでしょう。

中古住宅の水回りリフォームに関するQ&A

最後に水回りのリフォームを行うにあたって、よくある質問についてまとめました。気になる質問がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

  • 水回りリフォームをするタイミングは?
  • 水回りリフォームは希望通りに行ってもらえる?
  • リフォーム費用以外にかかる費用はある?
  • 追加工事が必要になる場合はある?

それぞれ見ていきましょう。

水回りリフォームをするタイミングは?

冒頭で解説した通り、水回りは大体15年ほど経過すると老朽化するとされています。表面上は使えるように見えても、細かな部位に破損が出ている場合があり、ある日突然使えないということが起こるリスクもあります。内部で腐食している場合は、外側に症状が出ていないので分かりにくいです。10年から15年目くらい経過したらリフォームを検討しましょう。

水回りリフォームは希望通りに行ってもらえる?

水回りのリフォームは、配管の位置の問題で水回りの位置変更に制限がかかるなど、希望通りの工事ができない場合もあります。そのため、大幅な位置変更を希望しても工事ができないこともあることも考慮した上で、業者に希望のリフォームが可能かどうかを確認しておくと良いでしょう。

リフォーム費用以外にかかる費用はある?

水回りのリフォームでは、工事以外に発生する費用があります。例えば、水回りをセットでリフォームする場合、自宅のキッチンやトイレが一定期間使用できないため、仮住まいを用意する必要があります。水回りリフォームの費用を検討する際には、このような工事以外にかかる費用についても想定しておかなければいけません。

まとめ

水回りリフォームの費用は、1部分だけリフォームする場合と、セットでリフォームする場合で大きく異なります。まとめて工事をしたほうが、1箇所ずつ工事をするよりも安くなるというメリットがありますが、選べる設備や機種などが限られるなどのデメリットもあるので、自分に合ったほうを選びましょう。

水回りのリフォームを検討している方は、ぜひ山吉吉田にご相談ください。山吉吉田は水回りリフォームの実績が豊富で、個人住宅のリフォームから法人向けの施設のリフォームまで、幅広く行っています。中古住宅の水回りリフォームに関するお悩みも、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

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